ゆらぁり、ゆらゆらと 揺蕩うように、彷徨うように 流れるように、棚引くように 移ろいやすく老いやすく 生き急ぎやすく死に急ぎやすく 逃れることの出来ない青空の眩しさから 肌を焼く陽射しの厳しさから 顔を背け身体を背けて 背徳者の心地で夜闇の安寧に縋り付く 初めて見た流れ星は一瞬で あまりの呆気なさに鼻で笑ってしまったほど あんなものに願いを託して なんになると言うのか それほど自分に自信がないのなら いっそ死んでも同じ事ではないのだろうか 空気を汚し、森を焼くだけの生ならば 消えて失せた方がよほど意味があるのではなかろうか カーテンの隙間から外を窺う君の姿はまるで追跡者のようで 救いを求める瞳も残酷に刳り抜けるから そんな目で僕を見たところでなんにもなりはしないよ 窓の隙間から少しだけ風を入れた君の態度はまるで聖人のようで 届かない祈りも聞こえた振りをして微笑むから いつも僕は勘違いをさせられるんだ ふわり、ふわりと軽やかに 戸惑うように、躊躇うように 嘲笑うように、愛撫のように さぁ、今ここで歌ってごらん 微かで静かな最期の歌を |